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 アマモは「海のゆりかご」とも言われる海草の一種です。(上の写真がアマモです)

 光を好む植物のため、水深1-数mと浅い沿岸の砂地に群落を作って自生しています。アマモの群落「アマモ場」は、「隠れ場所になる」「潮流を和らげる」などの理由から、魚など沿岸の生物の産卵・保育・成長場としての役割を担っています。

 また、アマモは光合成によって赤潮の原因となる栄養塩類(窒素。リン)と二酸化炭素を吸収し、酸素を放出することで『水質・底質を浄化』し、『生態系の保全』に役立っています。波を消して濁りを抑える『沿岸の保全』にも貢献していると考えられています。

 近年、沿岸の埋め立て工事や水質悪化により、アマモの生育が脅かされ、アマモ場が減少しているところもあります。アマモが減るということは、沿岸生物が減ってしまう大きな要因でもあり、その影響が懸念されています。
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水質・底質の浄化のしくみ(右図。クリックすると拡大します)